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2014/12/22

座って話す、メリットとは?

むかし、東京に住んでる頃、

大手の画材屋さんで絵に合わせるマットボードを選びに行ったときのこと。

(この頃は、まだ、自分自身、額縁屋ではないです)

大手だけあって、混んでいます。

いざ、自分の順番がまわってくると

正直、じっくり選ぶどころではありません。

とりあえず、どんなものにでも合うであろう無難なものを

せかせかと、お店の人、というよりは

周囲にせかされるよう、選んで注文していたような、

そんな記憶があります。

持参した絵を出すも、それは、絵に合わせたものを

お店の人と考え、選ぶ。

ではなく、マットボードに開ける窓の大きさを決めるため。

そのときは、べつに、良い悪いではなく

「そういうものなんだ」という気持ちでした。

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ときは流れ、

自分が額縁を作り、お店を構える立場になりました。

お客さまが来店され、相談される。

やっていることは、同じです。

(作っているものは、手作りの額縁なので大手画材屋さんのモールディング額とは、違いますが)

でも、違う。

なにが、違うのかといえば、

お店が、「ひとつの部屋」のようになっている。

ということ。

家具屋とともに、の額縁屋なので、

当然、家具も並んでいる。

その空間が、お店でありながら

「誰かの家の部屋」のようなのだ。

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ダイニングテーブルに作品をひろげ

椅子に腰かけて、お客さまのお話しを、うかがう。

意図したことではなく

必然的にそうなったかたちが、

このお店のスタイルとして定着しています。

お客さまと額縁屋。

初めて会う者同士です。

でも、とても、お互いにリラックスしているのです。

誰かの家に招かれたような、

そして、大切な誰かを自宅に招くような、

そんな感覚です。

片方が、心ひらくだけでは、たぶん、ダメです。

どちらもが、リラックスできて、心ひらけたとき、

「ほんとうに欲しいもの」が

みえてくると思うんです。

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大手画材屋さんのカウンター越しに選ぶ忙しなさ。

確実に、スピーディーです。

それとは、逆のこのお店の、ゆっくりさ。

カタログやサンプルから選んで作るわけではないし、

「ほんとうに飾りたいもの」を飾る気持ちというのは

とても、デリケートです。

だからこそ、じっくり、

依頼主となるお客さまの「しん」の部分が知りたいのです。

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座る。

という、日常では、ごくあたりまえのことが、

仕事を通して

見え方が変わる。

そんなちょっとした「気づき」の積み重ねが

お店の心地好さにつながっているとしたら。

うれしいことだな、と思うのです。

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majakka 「家具+額縁」

http://kagu-majakka.com/

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コメント

チャイ(お茶)&珈琲は、あったら、お互い嬉しいよね。
去年(いままで)は、これができなかったけど、今年はやりたい。
そんなことが、ちょっとずつ増えていったら、いいよねえ。
でも、キリムとか、ワケわからん布とかは、出てこんけど。

投稿: majakka | 2014/12/23 10:18

じゃあそこにアップルティーかチャイも用意しときなさいよ。
で、ひととおり世間話したあとに、「さて、今日は何をお探しか?」みたいな。
って全然、北欧っぽくないな。
イスラムそのままじゃないか。

投稿: 廃人 | 2014/12/22 22:25

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