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2014/08/16

隠さない額縁

額縁は

「なんでも、飾れます!」

といいながら、その飾ったものは何なのか。

ぜんぜん、紹介していないことに気づく。

正直、すべてを紹介したい。

作り手として、すべてに思い入れがあるから。

しかし、今回は「立体物」を、クローズアップしようと思うのです。

すべて、すべて・・・

言っているうちに、時間はどんどん過ぎ去ってしまいます。

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産休・育休明けは、

なぜか、立体的なものを飾るご依頼が多かったような気がするのです。

まず、「鳥のモビール」

部屋にモビールを吊るして飾ることはなく、

でも、飾り、眺められるようにしたいということで、額縁に。

羽根をとじると、紙製なのでペタンと平面的になってしまうので

羽根をひろげた状態で。

Dscn2466

額縁という空間におさまりながら

大きく、ゆったりと、

部屋の空間で、およぐ鳥になりました。

Dscn2502

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絵画作品なので、本来は平面的なのですが

作品全体を、あるがままに、見せるため、

奥行きのある「箱型の額縁」に、おさめました。

Dscn2541

作品の側面にも、色が塗られ

所々、色が剥がれていたりするのですが、

そんな、本来隠してしまうような部分も

あるがまま飾りたい。

というご依頼でした。

Dscn2542

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「隠す?」それとも「隠さない?」のお話しを少々。

ときおり、「マットボードは絶対必要なんですか?」

と、ご質問をいただくことがあります。

下の画像では、ブーツの絵のポストカードを飾っています。

その周囲の暗い色の部分。

これが、マットボードです。

Dscn2039

そう言われてみると、

市場(しじょう)に出回っている額縁には、

なぜか、かならず、マットボードがあって、作品があっての「定型」のようなものが

あまりに浸透しすぎていて、

人々に、「額縁はこうであるもの・こうあるべき」という概念を押しつけてしまっているような気がしてならないのです。

だからこそ、先に出た質問

「マットボードは絶対必要なんですか?」

は、至極当然に出てくるものだと思うのです。

額縁を作る人間からすると、

その「定型」とやらは、「売る側」の立場・都合で

勝手に「定型」と思い込まされているに過ぎないと感じています。

作り手としては、

額縁は「もっと自由であっていい」と、思っています。

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マットボードの役目は、「トリミング」です。

見せたい部分を切り抜いて見せる「窓」の役割をします。

紙の中央に絵を描き、その周囲は隠したい。

という想定で、作品を描いているかたもいらっしゃれば、

紙の端までギリギリいっぱいに絵を描くかたもいます。

おそらく前者は、マットボードを合せることで、作品が映えると。

逆に後者は、周囲をマットボードで隠してしまうことで、残念になってしまう可能性があると。

そうなるとするなら、

すべての作品にマットボードが「絶対必要」ということは

ないと思うのです。

額縁を作り、作品を飾る立場としては、

可能な限り、作品をたくさん見えるようにして飾りたい。

隠したくない。

そんな気持ちがあります。

もちろん、マットボードを使うことで

より効果的に、より魅力的に、作品を見せる(魅せる)ものもあります。

だからこそ、「絶対」という言葉に

しばられては、ダメだと思うのです。

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話しを、もとに戻しまして、

立体的なものを飾るとなると、

額縁の形状は奥行きのある箱型になってきます。

わたしは、箱型の額縁が好きです。

なぜなら、飾りたい物に隠れる部分がなく

すべてが見渡せるからなんです。

次の額縁も、そう。

焼きものの、鬼のお面を飾っています。

Dscn2653

飾るものに対しての扱い方は、お客さまそれぞれに違います。

このお面に限らず、

接着して固定するのが、

安定性も作業性も、いちばん良いのかもしれません。

でも、わたしは「接着」という方法に抵抗があります。

ピタッと貼りついて、ぐらつかず安定するという利点はあるのですが、

手にとって、「持つ」ことができなくなってしまいます。

お客さまによっては、

「飾ったら出すことはないので接着で大丈夫です」

というかたもいらっしゃいます。

しかし、そうではなく、接着ではない方法での固定を考えることは、

正直、容易ではありません。

だけど、お客さまの想いがあります。

その飾るものに対する想いです。

それがあるからこそ、こちらの考えだけで

作品を扱うことは、してはならないことで

難しくても、時間がかかっても

固定(設置)に関わるコストが、高くなったとしても

貫きたいことなんです。

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今回、ご紹介できたのは、この3点。

たったの3点というのが非常に残念です。

日々、額縁を作り、あらたな額縁がうまれ

お客さまのもとへ向かいます。

ブログやホームページの更新が追い付いていないものは

こちらのサイトであげています。

ただ、ブログのような詳細な説明がなく画像だけになってしまうので、

「これはなに?」

「これは、どうなっているの?」

と気になるものがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

今日も、また、あらたな額縁を作ります。

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majakka 「家具+額縁」

http://kagu-majakka.com/

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