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2014/06/05

額縁ワークショップ

たくさんの場で、たくさんの作り手さんが、たくさんのかたちで、

ワークショップを行っています。

人々の「ワークショップ」の捉え方も、さまざまです。

ものつくりの「入り口」として、

パッと何かが作れるもの。

と、もし、お考えであるのなら

今回、私が提案したワークショップは、真逆です。

まず、パッと作ることは出来ず、

パッと完成することもなく、

誰でも気軽に参加できるものではなかったのです。

初めて行うワークショップとしては、

とてもハードルが高かったように思います。

でも、考えたんです。

私のやること・やれることは、なんだろう。

たくさんの作り手さんが行うワークショップの中で

「私、自分しか、やらないもの」

を、突き詰めていきました。

結果、とても面倒くさいものにしよう。

と思いました。

「これを作りましょう」

と、講師が提案したものをなぞり、作るのではなく、

参加者自身が、「自分は」と考える。

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額縁屋をしていて感じることは

お客さま(依頼主)が、ご自身と向かい合い、

自分は、これを飾りたい。

これを飾るために、額縁を必要としている。

と、訪れてくれたとき、

額縁屋は、そのそばに立って

自分自身と向き合っているお客さまを見守ることなのではないか。

と。

今回のワークショップでやりたかったことは

実は、これなのだ。

自分の「内」に耳をかたむける。

自分の大切なもの・大切な想いというのは

とてもデリケートなものだ。

それを

「自分で考えて、自分で飾る」

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1回目は、飾るための「箱」となる額縁の素材・仕上げ方を考えていただきました。

飾るものに合わせて、木の素材(色)を選んだり。

ストレートに、「この色が好きだから」で、選んだり。

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それぞれご持参いただいた

「飾りたいもの」を

見せていただきながら、みんなで考える場に。

「こんなふうに飾ったら面白いな」

「こんな飾りかたもあるんだね」

飾るものそのものが、ご自身のプロフィールを語っていたり

ご自身の好きなもの・背景を語っていたりすることで

あえて場を設けなくても

自然と自己紹介の場になっていたことが印象的な1回目でした。

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今回のワークショップは、私ひとりでは決してできないもので

神戸アートビレッジセンターさんの多大なご協力のもと

実現しました。

1回目の講習は、アートビレッジセンターで。

2回目は、ここ、majakkaの工房を使って行われました。

時間をかける。

わざわざ、ここまで足を運んでいただく。

それには、わけがあるのです。

物を作っている実際の現場を、見ていただきたかったのです。

狭いです。

決して美しく整えられた環境とは言えないかもしれません。

機械をまわせば粉塵が舞います。

大音量です。

そんな場から、物が生まれていきます。

それを知っていただきたかったのです。

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この工房にある機械を個人々々まわしていただいて、

みなさまに額縁を作っていただくことは出来ないので

「どんな工程を経て、私たちが額縁を作っているのか」

というものを流れで見ていただきました。

お昼休憩をはさみ、午後からは、

いよいよ、それぞれの額縁を仕上げていきます。

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額縁ワークショップなのに、

家具屋も一緒に教える2回目となりました。

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金属ブラシで、こすったり

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彫りを入れたり

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ひたすらペーパーをあてて仕上げたり

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工房での作業風景です。

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作業の合間。

どんなふうに、飾ろうかな。

わくわくします。

額縁の最後の仕上げは、オイル塗装。

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乾かします。

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2回目は、ここまで。

みなさま、力仕事お疲れさまでした!

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3回目は最終回。

いよいよ、ご自分の額縁に

自分の飾りたいものを、飾っていきます。

まず、背景つくり。

飾るものに合わせた布を貼ったり

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コラージュしたり

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教える立場の私のすることは、見守ること。

あれして、これして、

と、指示を出さずとも、自ら動くみなさまに

私は手を出す必要は、なかったのです。

みなさまのあたまの中に

「完成予想図」が出来上がっていたのだと思うんです。

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途中、何かが来ました。

来たね。

みてるね。

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ものつくりという「ワークショップ」の入り口。

入り口があれば、必ず出口があります。

そのふたつの口が、決して同じ高さである必要はないと

私は思っています。

出口は、入り口より、ぜんぜん高い位置にある。

作り進めているうちに、どんどん出口が高くなっていくような。

そんなたとえです。

そして、3回のワークショップが、

「飾る」というかたちで、出口に向かいます。

出口は、次に向かう入り口です。

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ひとつひとつの額縁に、想いが詰まっています。

講習者のみなさまの、

そんな想いや、作る力が

このワークショップの原動力そのものでした。

本当にありがたかったのです。

教える立場の私が、みなさまに支えてもらいました。

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糸ノコで作った作品。

季節や気分に合わせて飾るものがチェンジできるよう

背景となる板、両面に布が貼ってあります。

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クリスマス・バージョン。

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趣味のものを飾ります。

ルアーです。

掛けて、飾って、使いたいときに外して。

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シルクスクリーンで製作した布地。

「亀」の部分を入れたい。

ということで、工夫されていました。

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なんだか、説明が淡白でしょう。

ごめんなさい。

我慢して、極力みじかく書いているんです。

「書く」といったら、こんなもんじゃないですよ。

溢れるぐらい書くこといっぱいあるんです。

でも、キリが無くなってしまうので、申し訳ございません。

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幼いときに買ってもらった思い出のビードロ。

ずっと箱にしまい続けだったものが

こうして、「飾る」というかたちで。

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こちらの額縁にも、思い出が飾られました。

お母様の七宝焼きの作品を

額縁におさめて、額縁に。

箱型の額縁・立体感の活きる飾り方になりました。

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アクセサリーを、使いながら飾りながら。

背景・額縁・アクセサリーと、すべてに統一感がうまれた

インテリアとして、しっくり馴染むものに。

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ご自身の作品を、並べて、飾る、箱として。

小さなお店のような、かわいらしい世界がうまれています。

クラフトフェア出展の際に使っていただくディスプレイ額縁です。

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majakkaの額縁屋として、私がみなさまに

教えるとしたら、伝えるとしたら

こんなかたち。

そんなワークショップになりました。

初めてのことなだけに、始める前は

「大丈夫だろうか?」

の気持ちも、もちろんあったけれど、結果は素晴らしいものとなりました。

その素晴らしさを、終始、支えて下さったのが

神戸アートビレッジセンターの笹倉さんでした。

ニンプ期間の、お腹が重いときから

小さいのが出てきて、お店に復活し始めたときを経て

約1年間。

そんな、ゆっくりしか進めない時期を、

見守っていただき、ともに案を練り、実行に移すサポートを

ずっとし続けて下さったかたでした。

作り手は、ひとりでは、ときに道に迷い、

世間に翻弄され埋没してしまいます。

彼女の存在は、私たちのお店の名前、majakka、そのもの

まさに、「灯台」でした。

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これからも、彼女のサポートのもとで

アートビレッジセンターでは、たくさんの作り手さんによる

たくさんの、素敵なワークショップが生まれることと思います。

素晴らしい体験を、ありがとうございました。

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神戸アートビレッジセンターの「ワークショップ」詳細は

こちらから、どうぞ。

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majakka 「家具+額縁」

http://kagu-majakka.com/

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