先日、家具の納品に行ってきました。
ワタクシ、家具の納品に行くのは初めての体験でありました。
といいますのも、額縁は基本的に発送か、お店での受け渡しだからなんです。
まあ、家具。
受け渡しできるサイズかっていうと、
「はい、ダイニングテーブルね」って。
一人では持って帰れないでしょう。そんなサイズ。
あと、家具は実際に置く場所、使う場所に設置してからの微調整も必要ですし、
通販の家具じゃあるまいし、お客さん、自分で組み立ててください。
なんていう投げやりな、やり方ではないですし。
そもそも、家具であれ、額縁であれ、手作りのものは
「贈り物」
だと、私は思っているのです。
もちろん、品物でもあります。商品でもあります。
でも、手渡したとき、私たちの手元から離れて、お客様の手元に届いたときの、お客様の反応をみていると、
「あー、これは、たぶん、贈り物なんだろうな」
って思うんです。
オーダー家具となれば、お客様のご希望にあわせて図面をひき、ある程度の完成予想図といいますか、
こういう家具が出来るんだろう。
ということは、お客様も予測がついていると思うんです。
だけど、よいしょ、よいしょ、お客様のご自宅に家具を運び、
梱包の毛布を開いたとき、
「わー!!」って。
お客様は純粋に喜んでいらっしゃるんです。
そして、それをご指定の場所に設置して、ピタッときたとき、作り手である私たちも本当にうれしいんです。
今回は、テレビボードの納品だったのですが、
これがまた、びっくりするぐらいに、壁にピタッときたんです。
直角に交わっているであろうと思っている壁も
水平だろうと思っている床も
案外、ゆがんでいるのが、私たちの暮らしている「家」なんです。
でも、それは仕方ないことなんです。
だからこそ、微調整の準備をして、道具一式持ってお客様のお宅に向かうのですが、
微調整の必要一切なし。
ピタ。

壁の直角に沿って、床に沿って、ぴたり。
そして、この材を納めて下さった材木屋さんも、この完成したテレビボードを納品する前に見に来て下さったほど、
美しい木目が、ビシッと出ております。
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「この、ピタってくるのが、オーダー家具の醍醐味やな。市販の家具では絶対そうはいかんもん」
お客様は、このピタが、たまらなくうれしかったようで、
ピタ!ピタ!ピタ!
を、何度もおっしゃっていました。
そして、いずれは
「こうな、壁にピタってくるような奥行きのないパソコンが置けるくらいの自分のデスクも欲しいねん」
と。
最初にお会いした頃は、「自分の家具」、「自分用の家具」のことは、全くおっしゃっていないお客様だっただけに、うれしかったんです。
オーダー家具は、とってもお手頃価格といいますか、とってもお値段の安いものではありません。
「よし、作ってもらおう」
となると、それなりの覚悟も時間も必要だと思うんです。
だから、私たち作り手は、ことさらに、
「作りましょう、作りましょう」とも、薦めないし、
とにかく、待つんです。
私たちの意見をお客様に押し付けるのではなく、お客様の判断で、納得がいくまで、決めるまで、
ひたすら、待つんです。
そうすると、お客様は、自然とご自分で、答えを導くんです。
私たち、作り手は、そのお手伝いができればいいな。
と思っています。
だから、納品し終わった後も、とりたてて、薦めません。
「こういう家具もありますよ、こんな家具も便利ですよ」
とか。
ご提案というのは、とても大切なことだとは思うのですが、決めるのはお客様です。
そんな想いがあるからでしょうか。
お客様ご自身の口から、「自分のための家具」の話が出たとき、
私は、うれしかったんです。
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多少、使い勝手が悪くても、デザインがダサくて、どうだこれ?の家具であっても、
大体のものは、使うことは出来るんです。
しかし、不便な思いをして、無理をして使っていることが疑問であったり苦痛を感じるのであれば、
「心地好さを買う」
という考えもある、と私は考えているんです。
オーダー家具
↓
贅沢をする
↓
贅沢品を買う
というわけではなく。
オーダー家具
↓
自分の暮らしに合わせたものを、自分で見極める
↓
それを暮らしにとりいれることで、暮らしが心地好くなる
そう。
毎日の暮らし。
なんで、苦痛じゃなくちゃいけないんだ。
と思うのです。
気持ちよく、暮らしたらいいんですよ。
たぶん。
だから、オーダー家具であれ、オーダー額縁は、
自分への「贈り物」だと思っているんです。
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今回のこちらのテレビボードと、ほぼ、同じ時期に別のお客様に鏡の納品もしておりました。

どう頑張っても、店の中が写りこんでしまうなあ。
本来なら、完成品をバシッと撮影できる場所を確保しておくべきなんでしょうけど、まあ、これも自分たちのスタイルなのかもしれない。
というより、場所が限られているなかで、どう工夫するか。
なんでしょうね。
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